デジタルマルチメーターの隠れた障害のトラブルシューティング方法
1. 波形解析
電子オシロスコープを使用して、回路内の各キーポイントの電圧波形、振幅、周期(周波数)などを観察します。例えば、クロック発振器が発振しているか、発振周波数が40kHzであるかを確認します。発振器からの出力がない場合は、TSC7106 の内部インバータが損傷しているか、外部コンポーネントが断線している可能性があります。- TSC7106 のピン {21} の波形は 50Hz 方形波である必要があります。そうしないと、内部の 200 分周器が損傷している可能性があります。
2. コンポーネントパラメータの測定
故障範囲内のコンポーネントについては、回路内または回路外での測定を実施し、パラメータ値を分析します。- -回路内の抵抗を測定するときは、回路に並列に接続されている部品の影響を考慮する必要があります。
3. 隠れた障害のトラブルシューティング
隠れた障害とは、断続的に現れたり消えたりする障害を指し、機器が正常に動作する場合もあれば、誤動作する場合もあります。このような障害は比較的複雑です。一般的な原因としては、はんだ接合部のはんだ付け不良、緩み、コネクタの緩み、トランスファースイッチの接触不良、部品の性能不安定、断線寸前などが挙げられますが、このほかに何らかの外的要因によるものも含まれます。たとえば、周囲温度が高すぎる、湿度が高すぎる、近くに断続的な強い干渉信号があるなどです。
4. 外観検査
電池、抵抗、トランジスタ、集積回路を手で触って、温度上昇が高すぎるかどうかを確認できます。新しく取り付けたバッテリーが熱くなる場合は、回路にショートが発生している可能性があることを示しています。さらに、回路内に断線、はんだ付けされていない接合部、機械的損傷などがないかどうかも確認する必要があります。
5. 各段の動作電圧の検出
各点の動作電圧を検出し、正常値と比較します。まず第一に、基準電圧の精度を確保する必要があります。測定と比較には、同じモデルまたは類似のモデルのデジタル マルチメーターを使用するのが最善です。







